あの人、いなくなればいいのに。
そう、心の中で何度も叫んだことがある。
そんな私は酷い?
そんな私は冷たい?
だって、しょうがないじゃない。
心が壊れそうなんだもの。
心の中でくらい叫んだっていいじゃない。
それくらいのことでバチが当たる?
それなら、私にこんな思いさせてるあのひとはどうなのよ?
もっと、酷くてもっと、冷たいんじゃないのかしら??
堪えるしかないのよ。
いつもいつも。
いつもそう。
気に入らないことがあれば、どったんばったん、大きな音を立てる。
物を投げる。
壁を蹴って殴って穴を開ける。
そうやって、八つ当たりして。
そのうち、その壁が私になるんだと思う。
そう、遠くない日の話だと思うわ。
もし、私が顔は笑ってて、体のあちこち痛がってたら、気づいてよ。
ねぇ。
今、気づいてよ。
「辛いの?大丈夫?」
そう、声かけてよ。
ただ、話を聴いてよ。
私は、私でいたい。
私を返して。