広い空

心のままに話せる場所

明日の私、明日の暮らし

夏も過ぎ、やがて過ごしやすい涼しい秋がやってくる。

 

私は夏があまり好きではない。

 

だって、夏って暑いでしょ。

太陽は否応なしに照り付けて、肌や髪をじりじりと焦がし、しまいには体力までも奪っていく。

 

私が子供の頃の夏はここまで暑かったという記憶がない。

よく、テレビのニュースで「温暖化」とかっていうワードを聴くけど。

多分、その温暖化ってやつのせいでこんなにも夏が過ごしにくくなったんだと思う。

 

 

私の小さかった頃の夏は、外に出たらそりゃ暑かったけど、もう少し太陽は控え目で空気もカラッとしていたはずだ。

「元気な子供だったからそう感じていただけ」、なんてことではない。

 

 

子供の頃は、家の中で扇風機さえあれば平気だったのに。

今では、エアコンが必要だ。

ときには、エアコンと扇風機のダブル使いじゃないと死にそうになる。

 

 

私の日々は、お勤めを頑張ってくれる旦那さまのおかげで成り立っている。

 

 

家族のために毎日頑張ってくれる旦那さまのおかげで、暑い夏も家の中で涼しく過ごせるのだ。

(ありがたや)。心の中で、ひっそり手を合わせよう。

 

 

家の中で過ごす私といえば。

日々、いつも決まった家事をいつものように淡々とこなし、あとは自分の時間としてたーっぷり自分を甘やかすのである。

 

その賜物か、バリバリ働いていたころよりだいぶ体が丸く重くなった。

足取りも重い。

 

世間的によく専業主婦(おばたりあん、とかも言われていたっけ)は、居間で寝っ転がりテレビを見ながらせんべいを食らう、てな言われ方されていたっけ。

 

さすがに私もそこまではしない。

寝っ転がれる居間がないから。(そういうことではないか)

 

では、なんで私はこんなにも太ったのだろうか。

 

 

外に出て働いていたころは、よく動いたし身だしなみにも気を使っていた。

でも今ではどうだろう。

朝起きたら、すぐ手に取れる服に着替え、メイクもしない。スキンケアのみ。

 

パンツといえば、ベルトまでしっかり締めていたのにいつの間にかウエストゴム仕様のものにとってかわった。

 

 

あぶない!

このままいくと、私はどんどん丸くなって、そのうち坂道を歩けば、ゴロゴロ転がるようになるかもしれない。

 

これは、生命の危機だ!

痩せなきゃ!でも、どうやって??

 

食事制限なんて無理無理。

だって、家族でそろって食べるご飯はおいしいもの。

間食なんて元々しないから、減らしようがないわ。

 

お酒!?

ダメダメ!これを禁止されたら、一日の締めくくりができなくなっちゃう。

 

 

そうだ!

外で働いていたころにはそれなりに気を遣えていたんだから、また外で働けばいいんだ。

そういうことだよね?

 

でも、どんな仕事にする?

スーパーのレジ?(いや、接客なんて無理無理。苦手の極み)

飲食店のホール?(いや、だから接客は無理!)

お惣菜屋さん?(料理は家でやる分だけで充分!外でも、なんて嫌!)

事務?(・・・・・・・・!)

 

事務。。

事務、いいかもしれない。

 

だって、会社によっては事務所内だけで完結する仕事だったりするでしょ?

会社の人とだけ付き合い、無理に笑顔を作らなくていい、接客はほぼなし。

電話対応くらいなら、顔合わせないから大丈夫!

 

なおかつ、少しくらい身だしなみを気遣うようになるはず!!

素敵!!

 

コツコツと、淡々と。

不特定多数に合わずに働けて、身だしなみにも気を遣うようになれて、おまけにお小遣いも増える!

 

あ~、なんでもっと早く気付かなかったんだろう。

専業主婦期間長くなっちゃって、脳が思考停止してたのかな~。

 

でも、気づくことができた私、最高!

 

でも、待って。。。

太った私→服はだぶだぶゆるゆものしかない→メイクしない(道具もない)→髪もバサバサの白髪放置

 

ということは、、、

急に痩せることは無理だから、そこは置いといて。

仕事に着ていく服や靴を新調する・メイク用品も少し必要。

となると、、、

 

働きに出るのも、お金がかかるのね。

初期投資ね。

 

外で働く私を想像してみる。

 

 

想像、してみる。

 

してみる。。。。

 

 

外で働くというブランクがありすぎて、想像が追いつきません。

 

本当に、働けるの?

使い物になるの?

 

 

『大丈夫よ、ワタシ!だってよく言うじゃない、何歳からだって遅くない!やろうと思えたときがチャンスなんだって!!』

 

 

(え??どこからの声?私の声?天使な私??)

 

 

よく言うのかどうかは知らないけど。

うん、そうだよね、天使の私!!

 

思い立ったが吉日!!(あ、これのこと??)

 

 

よし、とりあえずどこかの事務職応募してみようかな。

なんか、この歳からなにか始めようってするの、ワクワクするわ。

 

服も、どんな感じの着ようかしら。

外に出るとなると、白髪も染めなきゃね。

 

 

外で働くようになったら、今よりさらに必要最低限の家事しかしなくなると思うけど、そこは目をつぶってね、ご家族様。

 

仕事を始めた私は、きっと今より輝くはず!

 

 

 

まずは!

求人誌と履歴書買ってこなくちゃね!!

 

 

何かに挑戦し、新しく始められたら、明日の私はきっともっとイキイキしてる!

 

 

この歳のおばちゃんを事務として雇ってくれる会社がありますように!

 

なんだか、前向きに頑張れそう!

 

家に閉じこもり、鎧のように肉を身にまとった私とはおさらばよ!!

 

外に出て、少しずつ肉という鎧を脱ぎ捨ててやるわ!ふふっ…

(うまいこと、言った?ふふ…)